小出 陽平
(独立行政法人国際農林水産業研究センター生物資源領域 特別派遣研究員(国際稲研究所)

2012年8月21日火曜日

穂が出ています

イネの穂が出て、実り始めています。
写真は穂が出ているところです。
最終的にお米になる部分一つ一つがイネの花です。
中央部分の花では白いおしべが飛び出しているのが見えます。
これがちょうどイネが開花しているところです。

イネの花の上に細長い突起物があるのがわかると思いますが、これは芒(のげ、のぎ)と呼ばれる器官です。日本でよく見るイネにはほとんどついていませんが、海外には長い芒をもったイネもあります。

こちらは別のイネですが、よく見てみると一つの穂の中に違う形のお米が混ざっているのがわかるかと思います。左側の枝についているお米の粒形は大きくて細長いのですが右側は小さくて丸いです。また、真ん中あたりは大きいお米と小さいお米が同じ枝についているのがわかると思います。

この小さくて丸い形のお米は自然に発生した突然変異が原因だと思われます。この穂は突然変異を起こしたお米と正常なお米が混ざっていることになります。このような現象は「穂内キメラ」と呼ばれています。

田んぼで観察していると時々このような面白いイネに出会います。

5 件のコメント:

  1. 小出さん、はじめまして。国際科学技術財団で広報を担当しております中原と申します。ブログを興味深く拝見させていただきました。今まで、”田んぼになびく稲”というくらいの遠景でしか、とらえたことのなかった稲にこのような世界があるとは知りませんでした。植物図鑑の中の説明や写真よりも誰かがデジカメで撮影したものに、自分の言葉で説明を加えてあるほうが、より鮮明に記憶できることも、新たな発見です。
    次回のアップを楽しみにしております。

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  2. 今週、日曜日の朝、利根川と鬼怒川の合流地点辺りをジョギングしていて、そろそろ稲穂もたれ始めたなと思っていたところでした。「穂内キメラ」と初めて聞きました。今度、探してみます。

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  3. 中原様、松永様、コメントありがとうございます。
    毎日のように田んぼを見ているとどんどんイネが変化していくのがわかり、季節を感じます。
    今後も時間を見つけて記事を書いていこうと思います。

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  4. 小倉(ジャパンプライズ)2012年9月6日 16:48

    このお米はもう稲刈りをされたのでしょうか?田植えや稲刈りは先生がやられるのですか?

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  5. このお米は現在収穫中です。田植えや稲刈りは農場の職員さんに手伝ってもらいながら、自分で行っています。今度は収穫中の写真も載せたいと思います。

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